2026年8月9日日曜日

この作品が、これからの方向性を示しているのかもしれない

そして、改めてその作品を見返してみたんですが……。

「これは、自分の中でもかなりの傑作なんじゃないか」

そんなふうに思いました。

もちろん、自分で作った作品ですから、どの作品にもそれぞれ思い入れはあります。

でも、この作品には、今までの作品とは少し違うものを感じるんですよね。

何というか、自分がこれから作っていく作品の、一つの起点になっているような感じがするんです。

作品自体は、決して複雑なものではありません。

一人の女性が少し横を向いて、何かを考えているような表情をしている。

背景も、ほとんど何もありません。

女性はショートヘアで、赤い着物を着ています。

全体的に、とてもシンプルです。

それなのに、なぜか印象に残る。

派手な演出があるわけでもないし、背景を細かく描き込んでいるわけでもない。

それでも、何となく頭の中に残り続けるんです。

自分でも、この作品は以前からかなり気に入っていました。

そして今回、作品が売れたことをきっかけに、改めてじっくり見てみると、

「もしかすると、この作品には、自分がこれまで作ってきたものが集約されているのかもしれない」

そんなことを思いました。

これまで自分はいろいろな作品を作ってきました。

いろいろな表現を試して、色や構図を変えて、背景を作り込んだり、装飾を加えたりしてきました。

でも、最終的に自分が惹かれているのは、もしかすると、そういう「足していく表現」ではなく、必要なものだけを残して、シンプルにすることなのかもしれません。

女性の表情。

髪型。

着物。

色。

そして、何もない背景。

それだけでも、作品として成立する。

むしろ、余計なものがないからこそ、見る人の中に何かが残る。

この作品を見ていると、そんなことを感じます。

そして、この作品がこれからの自分の作品の方向性を、少し示しているような気もしています。

もちろん、これから何を作っていくのかは、まだ分かりません。

また違う方向に進むかもしれません。

でも、今回この作品を改めて見たことで、

「自分は、こういう作品を作りたかったのかもしれない」

という感覚が、少しだけ見えてきたような気がします。

先日売れたことで、この作品は自分の手元から離れていきました。

でも、手元から離れたからこそ、逆に少し距離を置いて見ることができた。

そして今になって、この作品が自分にとってどんな意味を持っていたのか、少し分かってきたような気がします。

もしかすると、この作品は一つの「完成」ではなく、これからの作品の始まりだったのかもしれません。

自分のこれまでの作品の集大成でありながら、同時に、これから先の方向性を示している。

そんな不思議な位置にある作品なのかもしれません。

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