「夢は叶う」「夢は必ず叶う」よく聞く言葉ですよね。
前向きで、とても良い言葉だと思います。
ただ、僕自身は昔から、この言葉があまり好きではありません。
もちろん、「そんなことを言ってはいけない」という意味ではありません。若い頃なら、むしろ「夢は叶えることができる」と信じていたほうがいい場合もあると思います。
何かを始める前から、
「どうせ無理だ」
「そんな簡単にいくわけがない」
と思ってしまったら、何も始まりませんからね。
でも、ある程度人生を経験してくると、少し考え方が変わってきます。
世の中は、そんなに簡単ではない。
自分が努力したからといって、必ず結果が出るわけではない。
むしろ、努力しても思うようにいかないことのほうが、たくさんある。
そういう現実が、だんだん見えてくるからです。
だから僕は、
「夢は叶う」
と簡単に言い切ることに、少し違和感があります。
「叶える」より「続ける」
では、どう考えたらいいのか。
ウサギより、カメのほうがいい
以前、「ウサギとカメ」の話をしたことがあります。
僕は、人生では「ウサギ」より「カメ」のほうがいいのではないかと思っています。
ウサギは速い。
一気に大きく前進することもできます。
でも、途中で休んでしまう。
一方、カメは遅い。
それでも、一歩ずつ進んでいく。
もちろん、人生は童話のように単純ではありません。
カメのように努力したからといって、必ずウサギに勝てるわけでもない。
どれだけ頑張っても、目標に到達できないこともあります。
それでも、歩き続けていれば、少なくとも昨日よりは前に進んでいる。
僕は、この感覚が大切なのではないかと思っています。
「夢が叶うかどうか」は、分からない
人生をある程度経験すると、夢が叶うかどうかなんて、自分には分からないということが分かってきます。
努力しても失敗することがある。
才能があっても評価されないことがある。
逆に、思いがけないところからチャンスが来ることもある。
運もあります。
タイミングもあります。
人との出会いもあります。
だから、
「努力すれば夢は必ず叶う」
とは、僕には言えません。
でも、
「夢が叶うかどうかは分からない。それでも、自分がやりたいことを続ける」
ことはできます。
そして、そのほうが精神的にも楽なのではないでしょうか。
「絶対に成功しなければならない」と思ってしまうと、結果が出なかったときにつらくなります。
でも、
「今日は少し進めればいい」
と思えば、続けることができます。
大きな目標を見すぎない
大きな目標を持つこと自体は、悪いことではありません。
むしろ、目標があるからこそ、今やっていることに意味を感じられることもあります。
ただ、大きな目標ばかりを見ていると、現在との距離があまりにも遠く感じられてしまいます。
「まだこんなに遠い」
「全然、目標に近づいていない」
そう考えてしまう。
だから、ときには目標を見るのをやめて、目の前を見る。
今日やることをやる。
明日もやる。
できない日は休む。
そして、またやる。
その繰り返しでいいのではないでしょうか。
振り返ってみたら、いつの間にかかなり遠くまで来ていた。
もしかすると、大きな目標に到達する人というのは、最初から「夢を叶えよう」と必死になっていた人ではなく、毎日を淡々と積み重ねることができた人なのかもしれません。
夢は、必ず叶うとは限らない。
でも、歩き続けることはできる。
だから僕は、
「夢を叶えなさい」よりも、
「カメのように、少しずつでもいいから歩き続けなさい」
という考え方のほうが、今の自分にはしっくりきます。
そして、人生では案外、そのくらいのほうが長く続くのかもしれません。