何か新しいことを始めようとするとき、僕は決して行動が早いタイプではありません。
むしろ、かなり遅いほうだと思っています。
本業の仕事をしながら創作活動をしている人なら、同じように感じたことがあるのではないでしょうか。
「やりたい気持ちはあるのに、なかなか進まない。」
創作というのは、仕事のように「次はこれをやればいい」という手順が決まっていません。時間の問題もあるし、技術も必要ですし、何から始めればいいのかさえわからないことがあります。
そんなときは、自分自身に対して少しイライラしてしまいます。
「どうして前に進めないんだろう。」
そう思うことが何度もありました。
でも、後から振り返ると気付くことがあります。
「あのとき遠回りだと思っていたことが、実は今の自分につながっていたんだ。」
試行錯誤していた時間は、決して無駄ではありませんでした。
その頃は何をやっているのかわからなくても、いろいろ調べたり試したりしていたからこそ、後になって全体が理解できるようになるのです。
では、前に進めないときはどうすればいいのか。
僕が今まで続けてきた方法は、とてもシンプルです。
「一日に一つだけやる。」
これだけです。
人はつい、「今日は全部終わらせよう」と考えてしまいます。
例えば、完成までに10段階ある作業なら、その10個を一日で全部やろうとしてしまう。
でも、それは現実的ではありません。
仕事もありますし、家のこともあります。
そんな中で全部やろうとすると、結局何もできずに終わってしまうこともあります。
だから僕は、「今日はこの一つだけ」と決めます。
それは本当に小さなことでも構いません。
- このことだけ調べてみる。
- この技術だけ理解してみる。
- この部分だけ試してみる。
それだけで十分です。
一歩だけでも前に進めば、その一歩のおかげで次にやることが自然と見えてきます。
その繰り返しです。
「一日一歩」では遅いように感じるかもしれません。
でも、一か月続ければ30歩進めます。
30日も続ければ、企画や構想の大部分は整理されているはずです。
「あとはこれをやれば完成する。」
そこまで見えてしまえば、作業は一気に進みます。
最初の一歩が一番大変なのです。
だから僕は、何か新しいことを始めるときほど、大きく進もうとは考えません。
今日やることは、一つだけ。
その小さな積み重ねが、振り返ったときには大きな前進になっています。
僕はこれまで、そんなやり方で少しずつ前へ進んできました。