若い頃、僕はなぜか宇宙や物理学に強く惹かれていた。
特に相対性理論には夢中になっていて、関連する本をかなり読んでいた記憶がある。
当時は「なぜこんなに興味があるのか」は、自分でもよくわからなかった。
ただ、宇宙とは何か、この世界はどう成り立っているのか――そういう問いに、自然と引き寄せられていたんだと思う。
その後、興味は量子力学へ移り、さらに超弦理論や紐理論のような、より抽象的で難解な世界へ向かっていった。
正直、完全に理解できていたわけではない。
でも、「世界の根本には何があるのか」を知りたいという感覚だけは、ずっと変わらなかった。
今になって振り返ると、それらは自分の「意識理論」を考えるための土台だったのかもしれないと思う。
僕が意識について考えるようになったのは、おそらく10年ほど前からだ。
でも、その理論にたどり着く以前に、長い時間をかけて物理学や宇宙論に触れていた。
つまり、自分の中では「物理学の理解」が先にあり、その上に「意識理論」が積み上がっていった感覚がある。
なぜなら、意識を考えるには、まず「この世界がどうできているのか」をある程度理解しようとしなければならないと思ったからだ。
だから、自分の意識理論を一般の人に説明しようとしても、なかなか難しい。
その理論は、物理学や宇宙論への興味を前提として成り立っている部分があるからだ。
でも僕自身は、その「過程」がとても面白いと思っている。
宇宙に興味を持ち、物理学を読み、量子論に惹かれ、そこから意識について考えるようになった。
一見バラバラに見える興味が、あとから一本の線でつながっていく感覚がある。
だから結局、若い頃に夢中になっていた物理学も、決して無駄ではなかったんだと思う。
ただ、それでも最初に「なぜ宇宙に興味を持ったのか」は、今でもよくわからない。
理由があったのか、偶然だったのか、それとも何か内側から自然に惹かれていたのか。
そこは、まだ自分でも説明できない。