昔、東京へ行った時の写真が出てきたので、久しぶりに見返していた。
たぶん表参道あたりで撮った写真だと思う。
今から10年くらい前のものかな。
その頃の東京は、自分にとって本当に特別な場所だった。
僕は札幌に住んでいるので、東京へ行くには飛行機に乗らなければならない。
気軽に「ちょっと行こう」という距離ではない。
それでも、多い時は年に3回くらい東京へ行っていた。
なぜそんなに行っていたのかというと、やっぱり東京には刺激が多かったからだと思う。
札幌にももちろんイベントや面白いものはあるんだろうけど、自分はそこまで積極的にイベントを探すタイプではなかった。
だから日常の中では、どこか「変化の少なさ」を感じていた。
でも東京へ行くと、街そのものに情報量がある。
歩いているだけで、見るもの全部が新鮮だった。
建物も、人も、店も、空気感も。
何を見ても「面白い」と感じていた記憶がある。
たぶん、その頃の写真には、そういう感覚がそのまま残っているんだと思う。
ただ、何度も東京へ行くようになると、少しずつ感覚は変わっていった。
最初に感じていた“圧倒的な新鮮さ”みたいなものは、だんだん薄れていった。
飽きたというより、「慣れてしまった」という表現の方が近いかもしれない。
人は同じ刺激を何度も受けると、それが当たり前になってしまう。
だから最初ほど強く感動しなくなる。
昔は、歩いているだけで何か特別に感じていたのに、何度も行くうちに、その感覚が少し鈍くなっていった。
でも、それでも東京はやっぱり面白い。
今でも年に一回くらいは行きたいと思っている。
札幌にいる時とは違う刺激があるし、見ているだけで勉強になることも多い。
完全に飽きることはないんだと思う。
ただ問題は、やっぱり「飛行機に乗って行く」ということなんだよね。
これが意外と大きい。
近場なら気軽に動けるけど、飛行機で移動するとなると、どうしても気合いが必要になる。
何か大きな目的があれば動きやすい。
でも、「ただ遊びに行く」というだけだと、なかなか腰が重くなる。
それでも、昔の写真を見返していると、また東京を歩いてみたいなと思う。
最初に感じたあの新鮮さは戻ってこないかもしれない。
でも、年齢を重ねた今だからこそ、また違う見え方をする気もしている。