2026年5月20日水曜日

最近、仕事について考えることがある。

以前、ある病院でとても一生懸命に働いているスタッフを見たことがあった。常に仕事に集中していて、技術にも真剣で、「職人タイプ」の人だなという印象だった。でも、不思議なことに、その人が職場で強く評価されているようには見えなかった。むしろ、上の立場の人と衝突しているようにも見えた。

その時に思った。

仕事に全力を注ぐ人ほど、必ずしも周囲から認められるわけではないのかもしれない、と。

もちろん、仕事を頑張ること自体は悪いことではない。むしろ素晴らしいことだと思う。ただ、仕事に集中しすぎる人は、周囲への気配りやコミュニケーションにエネルギーを割けなくなることがある。職人気質の人ほど、自分の作業や結果に意識が向きやすい。

一方で、少し肩の力を抜いて働いている人は、周りを見る余裕がある。人と話したり、空気を読んだり、タイミングよくフォローしたりすることができる。だから職場の人間関係もうまくいきやすい。

そして会社という場所では、「仕事ができること」だけではなく、「周囲と円滑にやれること」も大きく評価される。

さらに、常に全力で働いている人ほど疲労も溜まりやすい。疲れれば当然ミスも出る。でも周囲は、その人が普段頑張っている分、逆に少しのミスにも厳しくなったりする。

逆に、普段余裕を持って働いている人は、ここぞという場面で集中できる。精神的な余白があるからだと思う。

だからといって、「適当に仕事をした方がいい」と言いたいわけではない。ただ、仕事というのは努力量だけで評価されるわけではなく、余裕やコミュニケーション能力も含めて見られているのだと思う。

これは実際に会社の中にいると、なかなか気づきにくいことかもしれない。でも、いろいろな職場を見てきて、「頑張っている人ほど報われない場面がある」という現実は確かに存在する気がしている。

もしかすると、長く働くためには、“全力で走り続けること”よりも、“余裕を保ちながら続けること”の方が大切なのかもしれない。

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