以前、腕時計のデザインや3Dモデリングに夢中になっていた時期があります。
主に腕時計の外装デザインを作っていて、中には実際に製品化まで進んだものも少しだけありました。
ただ、全体として見ると、形にならなかった案の方が圧倒的に多かったですね。
ビジネスとして成功したかと言われると、正直そこまでではなかったと思います。
でも、「作っていて面白い」という感覚はかなり強かった。
腕時計って、一見すると複雑そうに見えるんですが、実際に3Dで作り始めると、基本構造にはある程度共通したパターンがあるんですよね。
ケースの形、ボタンの配置、ベルトとの接続部分など、細かな違いはあっても、大枠の構造はかなり似ています。
最初は「何がどうなっているのか」全然わからなかったんですが、一度理解すると、時計のデザインの見方が変わりました。
そこからは単純な形状というより、「全体の雰囲気」をどう作るかが重要になってくる。
高級感なのか、スポーティーさなのか、無骨さなのか。
ほんの少しのラインや厚み、ボタンの形状だけで印象が大きく変わるところが、時計デザインの面白さだったと思います。
腕時計って、機能だけで成立しているものではなく、かなり“感覚的なデザイン”の世界なんですよね。
だからこそ、細部を調整している時間がすごく楽しかった。
考えてみると、時計や車、カメラみたいなものって、昔から男性が惹かれやすいジャンルなのかもしれません。
もちろん人それぞれですが、「機能」と「デザイン」が強く結びついているプロダクトには、独特の魅力があります。
その中でも腕時計は、小さなサイズの中に世界観や高級感を凝縮できるところが面白い。
だから当時は、結果よりも「作ること自体」にかなりハマっていた気がします。