以前に少し触れたことがあるけれど、僕は長い間3DCGをやっていた。
ただ、不思議なことに、これまで自分の作品についてはほとんど載せてこなかった。
今回から、少しずつ振り返りながら公開してみようと思う。
自分の方向性としては、どちらかといえばリアル寄りの表現を目指していた。
とはいえ、モデリングそのものよりも、どちらかと言えば「レンダリング」の方に興味があった。
今振り返ると、少し変わっているかもしれない。
というのも、僕は何年もかけてレイトレーシングの研究ばかりしていたからだ。
理由は単純で、当時使っていた3Dソフトがかなり古く、
レイトレーシング性能が低くて、思うように綺麗な絵が出せなかった。
それが、ただただ悔しかった。
普通なら「新しいソフトを使えばいい」と考えるところだと思う。
実際、僕もそう思ったし、試そうとしたこともある。
でも、他の3Dソフトはあまりにも難しすぎて、自分には扱えなかった。
あるとき、詳しい人に相談したら
「Blenderを1年かけて教えてあげる」と言われたこともある。
けれど、さすがに1年という時間は現実的ではなかったし、
そこまでして習得する意味が自分には見いだせなかった。
だから僕は、新しいツールに移るのではなく、
今ある環境でどこまでやれるか、限界を超えることに時間を使うことにした。
他人から見れば、かなり非効率で、
もしかすると「変わっている」と思われる選択だったかもしれない。
それでも、長く使ってきたソフトだったからこそ、
その限界を突き詰めてみたかったのだと思う。
結果として、それなりに「ここまでできるのか」と思えるところまでは到達できた。
ただ、ある程度の成果が出た瞬間、
不思議とそこで満足してしまい、それ以上先に進むことはなかった。
達成して、終わり。
今となっては、その先に何かを積み上げることもなく、
静かに一区切りがついた感じだ。
正直なところ、あの何年間は一体何だったのか、
自分でもよく分からない。
いわゆる「黒歴史」なのか、それともそうではないのか。
はっきりとは言えない。
ただ一つ確かなのは、
あの時間、自分は確かに努力していたということだ。
そして今は思う。
人間にとって大事なのは、結果そのものよりも、
何かに打ち込んでいる時間そのものなのかもしれないと。
そう考えると、あの時間も決して無意味ではなかったのだろう。