2026年3月23日月曜日

絵画教室に通っていたこと

昔、ほんの短い期間ですが絵画教室に通っていたことがあります。

今振り返ると、成人男性が一人で絵画教室に通うケースはあまり多くないのかもしれません。定年後の趣味として通う人はいるでしょうが、当時の僕のような立場は少し珍しかった気がします。

実際、教室に通っていたのはほとんどが学生でした。小学生から高校生まで幅広く、中には美大進学を目指して真剣に取り組んでいる高校生もいました。そんな中で、僕だけがいわゆる「おっさん」。周りからどう見られていたのかは分かりませんが、少し浮いていたのは確かです。

そもそも僕が絵画教室に通った理由は、3Dグラフィックをやっていたことから「アート」に興味を持った、ただそれだけでした。

教室の先生は、いわゆる現代アート寄りの作風で、抽象画を中心に描く人でした。さらに、その弟子も通っていて、同じく抽象画に取り組んでいました。弟子の方はまだ無名で、コンクールに出す作品を一生懸命制作していたのが印象的でした。

一方の僕はというと、ひたすら模写。

正直に言うと、最初は「なぜ模写をするのか」が全く理解できませんでした。意味が分からないことを続けるのはなかなか辛く、面白さも感じられず、「これに意味はあるのか?」と疑問ばかりが浮かんでいました。

けれど、後になってその理由が少しずつ分かってきます。初心者にとって模写は基礎であり、観察力や手の動きを鍛えるための大切なプロセスだったのです。

実際、何枚か描いていくうちに、わずかではありますが自分でも上達を感じる瞬間がありました。やってみて初めて、手描きとCGがまったく別物であることも実感しました。デジタルとは違い、線一本にも技術が必要で、思った以上に「描く力」が問われる世界でした。

そんな中で、ふと「女の子の絵を描きたい」と思ったことを覚えています。

不思議なもので、そのときは実際に描くことはありませんでしたが、頭の中ではずっとイメージしていました。構図や表情、雰囲気のようなものをぼんやりと。

そして今、こうして改めて絵を描いている自分は、もしかするとあのとき頭の中にあったイメージを、ようやく現実にしているのかもしれません。

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