昔のレースゲームを見たり遊んだりすると、今のゲームより「面白そう」と感じることがあります。
以前、「今のレースゲームはゲームというよりシミュレーターになっている」と言っている人がいました。自分も、その感覚はよく分かります。
今のレースゲームは、グラフィックも車の挙動もかなり現実に近くなっています。技術的には大きく進歩していますが、リアルになればなるほど面白くなるかというと、必ずしもそうではない気がします。
昔のゲームは性能の制約が大きく、本物の車や道路を忠実には再現できませんでした。その代わりに、スピード感を強調したり、車を曲がりやすくしたり、景色を大胆に省略したりして、「それっぽさ」をゲームとして表現していました。
つまり、
現実を再現するのではなく、現実をゲームとして作り直していた。
そこに昔のレースゲーム独特の面白さがあったのだと思います。
グラフィックが粗くても、画面を見ただけで「なんか面白そう」と感じることがあります。完成度の高さというより、ゲームとしてうまくデフォルメされているからなのかもしれません。
リアルさと面白さは、必ずしも同じではない。
昔のレースゲームには、不完全だったからこその「ゲームらしさ」があったように思います。