私は昔のソフトが好きです。
特に古いグラフィックソフトやゲーム制作ツール、ゲームエンジンなどを見つけると、つい買ってしまいます。オークションやフリマサイトを見ていると、たまに驚くほど安く出品されていることがあり、「動くかどうか分からないけど試してみよう」と購入することもあります。
先日も15年ほど前のグラフィックソフトを手に入れました。おそらく今の環境では動かないだろうと思いつつも、価格が安かったので実験感覚で購入しました。シリアル番号も付属していないような古いパッケージでしたが、そういう未知のものを試すのも楽しみの一つです。
実際のところ、昔のソフトの多くは現在の環境では使い物にならないこともあります。しかし、たまに驚くほど実用的なものに出会うことがあります。たとえ動かなかったとしても、当時の開発者がどのような考えで作ったのかを感じられるだけで面白いのです。
最近、私が今でも使っている古い3Dソフトについて質問してくる人がいました。どうやって使うのか、どこで手に入るのか、かなり詳しく聞いてきたので、「なぜそんなにこの古いソフトにこだわるのだろう」と思い、理由を尋ねてみました。
すると、その人はこう言いました。
「今の3Dソフトは難しすぎて使えない」
なるほどと思いました。
現代のソフトウェアは非常に高機能です。しかし、その代わりに覚えなければならない機能や操作も膨大になっています。私自身も最新の3Dソフトを前にすると、何から始めればいいのか分からなくなることがあります。
一方で、昔のソフトは機能が少ない分、学習コストが低いのです。操作を覚えるまでの時間が短く、すぐに制作に取りかかれます。
もちろん、最新ソフトと比べれば性能や機能面では劣ります。しかし、だからといって良い作品が作れないわけではありません。
実際には、ソフトの性能以上に「使いこなせるかどうか」が重要です。
機能が限られているからこそ工夫が必要になります。その工夫の中から独自の表現やアイデアが生まれることもあります。むしろ、制約があるからこそ面白い作品が生まれることも少なくありません。
私は昔のソフトを単なる懐古趣味として集めているわけではありません。古いソフトには、今のソフトにはないシンプルさや分かりやすさがあります。そして、そのシンプルさは創作の楽しさに直結しているように思います。
これまで多くのソフトを手放してきましたが、それでも今なお手元に残して使い続けているものがあります。
最新が必ずしも最良とは限らない。
そんなことを、昔のソフトたちは今でも教えてくれている気がします。