イラストレーター兼YouTuberの「さいとうなおき」さんについて、最近あらためて考える機会がありました。きっかけは、彼の著書を読んだことです。以前から存在は知っていましたが、本を通して触れることで、これまでとは少し違った視点が生まれました。
ネット上では圧倒的に有名なイラストレーターであり、一時は登録者数120万人を超えるYouTuberとしても活動していました。ところが、ある手違いにより突然チャンネルが削除(いわゆるBAN)されるという出来事が起こります。
その詳細な経緯ははっきりとは分かりませんが、その後チャンネルを再始動し、現在も活動を続けているようです。
彼がここまで注目を集めた理由の一つに、かつてコナミデジタルエンタテインメントに勤務していた経歴があるのではないかと感じます。会社員として働きながらYouTubeを始めたことも、大きな転機だったのかもしれません。
イラストレーターがYouTubeで発信を行うスタイルは、今でこそ珍しくありませんが、当時はまだ先駆的な存在だったという印象があります。
実力があることはもちろんですが、「受ける絵を描く」と本人が語っている点も興味深いところです。自分の描きたいものだけでなく、求められるものを意識して描く。そのバランス感覚こそ、プロとしての才能なのではないでしょうか。あまりに個性が強すぎると、画家のような立ち位置になってしまう可能性もあります。イラストレーターという職業は、表現力と同時にニーズへの適応力も求められる世界です。
学歴や経歴が注目されるのも、やはりそれだけ信頼や説得力につながるからでしょう。しかし最終的には、「うまい絵を描けること」、そしてそれを継続して発信できること。その積み重ねが、今の知名度につながっているのだと思います。
時代の流れを読みながら、自身のスキルを発信へと結びつけた存在。そんな印象を、あらためて強く感じました。