ただ正直に言えば、それが本当に「正しい」のかどうかは、今でもよくわからない。
方向性は間違っていないのか。
これは本当に自分の描くべきものなのか。
そんな問いを抱えながら、試行錯誤の日々を過ごしている。
それでも、前に進まなければならない。
描くことをやめるという選択肢はなく、結局は「描くしかない」のだ。
私は、自分が描いているものはアートだと確信している。
しかし同時に、それは本当にアートなのか、それともイラストなのか、という疑問が常につきまとう。
この「アート」と「イラスト」の線引きは、とても曖昧で厄介だ。
内容も意味も、その境界線によって大きく変わってしまう。
ひとつだけはっきりしているのは、
決してイラストを描いているつもりはない、ということだ。
ただ、アートに近づけば近づくほど、
絵はわかりにくくなり、意味不明に見えてしまうこともある。
わかりやすさだけで言えば、イラストの方が圧倒的だ。
理解しやすく、伝わりやすい。
けれど、イラストとアートはまったく別物だと、私は思っている。
だからこそ、その狭間で葛藤しなければ作品は完成しない。
アートに寄りすぎれば意味不明になり、
イラストに寄ればアートではなくなる。
この矛盾した状況の中で制作し続けるのは、正直かなり厳しい。
いっそどちらかに決めてしまった方が、どれほど楽だろうかとも思う。
しかし現実は、
アートでありながら、イラストのようなわかりやすさも求められる。
その度に私は自問する。
「これは本当にイラストではないのか?」と。
そして、自分の作品をできる限り客観的に見ようとする。
その繰り返しが、毎日の作業になっている。
そんな日々の中で、
頭の中で何かがおかしくなる瞬間がある。
考えすぎて、狂いそうになる感覚。
もしかすると、芸術に向き合う人間なら誰もが通る道なのかもしれない。
考えれば考えるほど、頭が壊れそうになる。
それでも、その限界を超えなければ、先には進めない。

