今振り返ると、「よくあの状態で採用されたな」と思います。
正直に言えば、当時の僕には大した実力はありませんでした。WEB制作のスキルもほぼ無し。HTMLを手打ちできる、という最低限の能力があるだけ。
じゃあなぜ採用されたのか。
理由はシンプルで、「面白い作品を作っていたから」でした。
3Dばかりやっていた頃
当時の僕は、ひたすら3Dで絵を描いていました。それしかやっていなかったと言ってもいいくらいです。
SFメカっぽいもの、工業デザイン風のもの、キャラクターの版権物など、ジャンルは問わず、とにかく思いついたものを試行錯誤しながら作っては自分のサイトに載せていました。
あの頃、個人でそこまでいろいろなジャンルを量産して公開している人は、今より少なかったかもしれません。
だから「なんか面白そうなやつだな」という理由で、ほぼ即決のような形で採用されたのだと思います。
僕はめちゃくちゃ口下手だし、技術的にも未熟でした。それでもチャンスをくれたことには、今でも感謝しかありません。
WEBデザインとの出会い
そんな状態で始まったWEBデザインの仕事。
ところが、やってみるとこれが本当に面白かった。
レイアウト、動き、見せ方、情報の整理。
画面の中に世界を作る感覚があって、気づけばどんどんのめり込んでいきました。
もともとはゲーム会社に入りたいと思っていたのですが、「WEBが面白い」という感覚に出会ってから、進みたい方向が少しずつ変わっていきました。
今思えば、それはそれで正しい選択だったのだと思います。
FLASH時代の熱量
当時は、今ではもう見かけなくなった「FLASH」という技術がありました。
WEBだけでなく、CD-ROMに収録されるようなインタラクティブコンテンツも制作していました。いわゆる解説アニメーションのようなものを、かなり力業で作っていく感じです。
何時間分にも及ぶ膨大なアニメーション。
多くの人と協力しながら、ひたすら作り続けました。
最終的には、みんな顎が出るほど疲れ切っていた気がします。
今思えば、めちゃくちゃな会社だったな、とも思います。でも、それも含めて強烈な体験でした。

