絵がうまい人というのは、やはり「才能」が大きく関係しているのか、それとも「努力」によるものなのか。どちらなんだろう、と。
テレビなどを見ていると、ほとんど絵を習ったことがないような子どもが、いきなり驚くほど上手な絵を描いている場面が紹介されることがある。まだ幼いのに、大人顔負けの表現力を持っている、いわゆる“天才”のような存在だ。
そういうのを見ると、やはり才能というものは確かにあるのかもしれない、と思わされる。
一方で、絵は描けば描くほど上達する、というのも事実だと思う。練習を重ねることで技術が磨かれていくのは、どんな分野でも同じだ。
ただ、それだけで「いい絵」が完成するかというと、どうもそれだけでは足りない気もする。
絵というのは単なる技術の積み重ねではなく、その人の考え方や感性、これまでの経験、表現したいテーマなど、さまざまな要素が重なって生まれるものだと思う。言ってみれば、その人自身がそのまま表れるものなのかもしれない。
だからこそ、ただ練習すれば必ずしも良い作品にたどり着くとは限らないし、逆に、これまであまり絵を描いてこなかった人が、ふとしたきっかけで描いた一枚に独特の魅力が宿ることもあるのではないかと思う。
突発的な発想や、その人ならではの視点が評価されることもあるだろう。
結局のところ、「どうすればいい絵が描けるのか」という問いに、はっきりとした答えはないのかもしれない。
才能、努力、経験、感性――そういったものが複雑に絡み合って、一枚の絵が生まれる。
だからこそ、絵というものは面白いし、簡単には割り切れないものなんだと思う。